焼酎の落書き

『焼酎』現存する最古の文字
それは、鹿児島県大口市の郡山八幡宮という神社より発見された。
郡山八幡宮は、鹿児島でも最古の建築物と共に、「室町・桃山両様式に琉球建築の情緒を加えた特殊なもの」ということで国指定重要文化財となっている。
害虫や風雨により浸食が激しく、そのため昭和29年(1949年)より郡山八幡宮の解体修繕工事が開始された。 すると、内殿東南の屋根の部分に板を重ね、釘付けにして塗り込められた手のひらほどの木片が発見された。
その木片は、永禄二年(1559)8月21日に大工の「作次郎」と「鶴田助太郎」の二人によって書かれたもので、


永禄二歳(1559年)八月十一日
作 次 郎
鶴田助田郎
その時座主は大キナこすてをちやりて 一度も
焼酎を不破下候(下さらず候)何ともめいわくな事哉」

と記されていた。
これは、8月の暑い最中に仕事をしても、家主は焼酎一合も飲ませてくれないと言う大工のの愚痴が込められている。 この、木片に記されている『・・・も焼酎を飲ませて・・・』の「焼酎」と言う文字が
日本で最古の焼酎と記した文字です。
その後、この神社は国宝級の建築物である珍しさより、焼酎のこの落書きで有名とななっています。