伝統的な業界には現在もなお、【尺貫法:しゃっかんほう】による表記が生きています。
しかしながら、現代社会においてある種死語的な表現でもあり一般生活に支障をきたさないのも事実です。
そのため、『 この蔵元は何石で、生産量が非常に・・・・ 』と言われてもピントこないのも事実ではないでしょうか。
そこで、ここでは石って?ということで、尺貫法の単位についてふれてみようと思います。

尺貫法とは、日本古来の単位として、
長さの単位 『尺』
質量の単位 『貫』
体積の単位 『升』
があり、昭和34年(1959)の国際協定締結まで、
明治以来導入されたメートル単位と併用されてきました。
そのため、これを機に『尺貫法廃止』となりました。
では、実際【石:こく】は、どれほどの量なのでしょうか?

1合 10勺     180ml(0.18L)
1升 10合    1,800ml(1.8L)
1斗 10升   18,000ml(18L)
1石 10斗 180,000ml(180L)
上記の表で分かるように、1石=180Lのことなのです。

1石 180L 100/本
10石 1,800L 1000/本
100石 18,000L 10000/本
1000石 180,000L 100000/本
ということです。
焼酎業界において小規模な蔵を指すとき『1000石未満』の蔵のことをいいます。
仮に100,000本(10万本)とすると、47都道府県で換算すると 2127.66本/都道府県 となります。?
鹿児島市(55万人)で世帯数:229,315(H12.01現在)なので107世帯/瓶となります。???
これは、あまり意味のない数字でしたが、1000石とは、これくらいの数値というくらいは覚えておいても。

限定焼酎などでは、設備規模等の問題から年間生産量が数百石と少量しか生産できない銘柄もあります。
いも焼酎大国鹿児島は、焼酎の歴史が非常に古く、近年まで郷土に密接した蔵元がほとんどで、
生産設備が小規模な蔵元が多数を占めるのが現状です。