九州焼酎分布・鹿児島

【いも焼酎・黒糖焼酎】

「焼酎大国・鹿児島」の名前が示す通り、いも焼酎のメッカで本格焼酎の生産量は日本一です。度数は25度が標準で、宮崎地域の度数20度を気で飲むのとは異なり割って飲むのが主流です。酒造蔵も100余蔵あり、いも焼酎と一口にいっても驚くほど多彩な表情を持った酒質のものが造られています。また、地域的(薩摩半島・大隅半島)にも気候の関係等の違いが味への違いと、結びついている事を感じます。

奄美諸島では黒糖焼酎が造られ、地域の特産物を使用した鹿児島の地酒のひとつです。黒糖焼酎は、いも焼酎とは異なる柔らかく甘い香りを醸し、奄美特有の表情豊かな焼酎ができあがっています。

同様な離島の種子島や屋久島ではいも焼酎が生産されているにもかかわらず、奄美諸島においては黒糖焼酎が生産されていることもおもしろいところです。

近年は、いも焼酎のコクと甘みが広域的に受け入れ九州全土はもとより関西・関東にまでその消費エリアは拡大の一途をたどっています。県外における主な特徴として、いも焼酎本来の香りを抑えたものが受け入れれる傾向があるものの焼酎本来のコク等が人気の要因のようです。

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